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福岡ESEグルメのえしぇ蔵による、日本文学の書評ブログ・・・もどきの読書感想文ブログです。

阿川弘之 「山本五十六」

阿川弘之とくればまず思い浮かべるのは太平洋戦争を題材とした作品群ですが、その中でも出色の出来といえるのがいわゆる”大日本帝国海軍提督三部作”と言われる「山本五十六」、「米内光政」、「井上成美」です。この3作品はどれも徹底した調査に基づいており、非常に興味深く読めますので是非読破して頂ければと思います。なかでもこの「山本五十六」に関しては個人的な感慨で言えばまさにあっという間に読んでしまったほど面白かったです。題材としたのが優れた人物であったこともありますし、また阿川弘之の綿密な調査と読み手を飽きさせない筆力の賜物だろうと思います。ところで皆さん、山本五十六という人物をご存知でしょうか?もう太平洋戦争も歴史の教科書の1ページに過ぎない存在となってしまった感がある昨今なので、名前だけは聞いたことがあるという人が多いのではないでしょうか?歴史の表面的な見地で説明するならばあの真珠湾攻撃やミッドウェー作戦を指揮した連合艦隊司令長官です。真珠湾は大勝利、ミッドウェーは大敗北ということで評価の分かれる人ではありますが、一個人としては人に対して優しく礼儀正しく非常に人望があって、尊敬する人として未だにその名を上げる人は多いです。人物像というのは評価する人の立場によって変わってくるのが当然ですが、評価すべきこととして一つだけ強調したいのは彼は戦争に最後まで反対していたということです。海外駐在が多かった彼は欧米の事情に明るく、アメリカの国力も正確に把握していたのでとても勝ち目はないということを認識していました。それなのにまっさきに攻めていく連合艦隊の司令長官にさせられてしまうわけですから運命というのも非情なものです。このへんの事情は作品の中で詳細に説明してありますので、是非この作品を通して山本五十六という人物像に触れて頂き、皆さんなりの評価をして頂ければと思います。ちなみにえしぇ蔵にとっては尊敬する人物の一人です。

テーマ:感想 - ジャンル:小説・文学

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