蔵書

福岡ESEグルメのえしぇ蔵による、日本文学の書評ブログ・・・もどきの読書感想文ブログです。

司馬遼太郎 「竜馬がゆく」

えしぇ蔵が高校生の頃、普段本なんて読まない友人が夢中で読んでいたのがこの作品でした。「そんなに面白い作品なのか」と思いはしたものの、実際に読んだのは数年後でした。そして読んだ時にはあの高校時代の友人の夢中さがよくわかりました。こんなに面白い物語があるのかと何もかもほったらかしにして読みました。読んだ後に残ったのは坂本龍馬という人物の偉大さと、それを見事に描ききった司馬遼太郎のすごさでした。明治維新の前後には本当に偉大な人物がまとめて世に出て来たような印象を受けますが、中でも西郷隆盛と坂本龍馬は別格の存在だと思います。ただ、坂本龍馬の場合は明治政府誕生の前に若くして亡くなっていますし、維新の功労者として世間一般に知られるようになったのはかなり後のことです。彼を誰知らぬものない永遠の存在としたのは彼のことを書いた作家たちです。今まで多くの人が坂本龍馬の人間像を描いてきました。そして現代の我々が持つ坂本龍馬像を決定的に創り上げたのが司馬遼太郎と言えます。映画やドラマに登場する坂本龍馬はこの作品の中での彼をモデルにしている場合が多いようです。豪放磊落でプラス思考で先進的。大局で物事を判断することができ、義理堅く情にもろい。子どものように純粋であると同時に強靭な精神力を持つ。多くの人が彼に憧れ、彼を目標とするのもわかります。つまりは坂本龍馬もすごいけど、その人間性を作品にして多くの人に生きる勇気を与えた司馬遼太郎もすごいと言えると思います。この作品は背景が激動の幕末なので彼にも劣らない大人物が続々と登場しますし、ストーリーの展開も大きく、非常にスケールの大きな作品です。読み応えは抜群です。司馬遼太郎の作品の中では絶対に外せない名作です。もし、司馬遼太郎を読んだことないという人は是非この作品からどうぞ。

テーマ:感想 - ジャンル:小説・文学

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