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福岡ESEグルメのえしぇ蔵による、日本文学の書評ブログ・・・もどきの読書感想文ブログです。

川端康成 「雪国」

「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。」この名文は皆さんよくご存知かと思います。我国に初めてノーベル文学賞をもたらした文豪、川端康成の代表作「雪国」の冒頭部分ですね。名作というのはやはり冒頭の部分が秀逸ですね。川端康成は海外の人にとっては日本の文学、日本の作家を考える上で一番最初に頭に浮かぶ作家ではないでしょうか?ノーベル文学賞に名を残したことがその大きな理由だといえます。日本を代表する作家の代表作である「雪国」を通して、日本という国を連想する海外の人はかなり多いと予想できます。この作品では美しい日本の情景、細やかな心理描写が高く評価されていますが、海外の人に与える日本のイメージを美しいものにしていることは間違いないでしょう。そもそも川端康成は日本の美を追求し、それを多くの人に伝えることを己の使命と考えていた人ですので、狙い通りの効果は十分あげているのではないでしょうか?実に美しい文学作品というイメージが先行しているので忘れられがちですが、実はストーリーも結構面白いのです。主人公の島村は妻子ある男なのに旅先で出会った芸者の駒子といい関係にある。そこにまた葉子という女性が絡んでくる。主人公は一体どこに落ち着くのかと思わせてドラマは徐々に盛り上がり、最後のシーンでドラマティックな結末を迎えるという内容です。海外の人にも受け入れてもらうにはストーリーにも力を置いておかないといけないというのは否定できません。美しく、そして面白く。魅力が多面に渡るからこそ名作なんでしょうね。

テーマ:感想 - ジャンル:小説・文学

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