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福岡ESEグルメのえしぇ蔵による、日本文学の書評ブログ・・・もどきの読書感想文ブログです。

芹沢光治良 「巴里に死す」

一体日本人の何割が芹沢光治良の名前を知っているでしょうか?日本人はこの偉大な作家を自分たちの国が生んだという名誉をほとんど認識していないのではないでしょうか?特に昨今の若年層にとっては聞いたことない作家というのが現状ではないかと思います。これはあまりにも悲しいことです。これを読んでいる皆さんの中にもご存知ない方もおられるでしょうからここでとくとご説明したいと思います。芹沢光治良は1896年に静岡に生まれます。東京帝国大学卒業後、農商務省に勤めますが辞めてフランスに渡り、ソルボンヌ(パリ)大学で学びますが、結核を煩ってしばらくスイスで静養します。(この頃の体験は後に作品に多く活用されています。)その後帰国し、小説を発表し始めますがすぐに認められて文壇に登場します。そしてここで紹介する「巴里に死す」は特に高い評価を受け、フランス語にも訳されますがヨーロッパでも非常に好評で、一躍世界にその名を轟かせます。作品は「命」、「運命」、「人生」などをテーマとして、人間という存在の深淵に触れるものが多く、深さと重みを感じさせます。やがて彼の評価はヨーロッパでは絶対的なものになり、ノーベル文学賞の候補にまで挙げられました。あのノーベル文学賞の大江健三郎が師と仰いだほどの人です。どうです?すごい人でしょ?世界中の人が彼の名を知っていて、どうして日本人があまり知らないか不思議でしょ?いい作品、いい作家はきちんと評価する民族でありたいものです。彼が世界で認められる一つの理由は、テーマが民族を超えて人間全体に共感できるものだからではないかと個人的には考えています。是非この代表作「巴里に死す」を読んで、日本の誇りである芹沢光治良という人を知って頂きたいです。

テーマ:感想 - ジャンル:小説・文学

コメント

復刊されました。

芹沢光治良の紹介ありがとうございます。
『巴里に死す』が
勉誠出版から出版されました。
発売日: 2012/01/31
親交の深い作家・大江健三郎と遠藤周作による芹沢文学論と、最新の年譜が入っています。

ありがとうございました。

コメントありがとうございます。
是非、買って読んでみます。
大御所二人の芹沢文学論が楽しみです。

> 芹沢光治良の紹介ありがとうございます。
> 『巴里に死す』が
> 勉誠出版から出版されました。
> 発売日: 2012/01/31
> 親交の深い作家・大江健三郎と遠藤周作による芹沢文学論と、最新の年譜が入っています。

私は図書館員ですが、私の勤める図書館に、『巴里に死す』は新刊として入っています。文庫版は、かなり古くなっていますので、リクエストしたら、復刻版を入れてもらえるかもしれません。

巴里に死す

コメントありがとうございます。
一人でも多くの日本人に読んで欲しい傑作だと思います。

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