蔵書

福岡ESEグルメのえしぇ蔵による、日本文学の書評ブログ・・・もどきの読書感想文ブログです。

吉川英治 「三国志」

三国志は中国三大奇書の一つで、恐らく世界中で最も面白い物語のトップを争う作品だと思います。皆さんも何らかの形でその内容に触れたことはあるでしょう。なにせ芝居、映画、ドラマ、漫画などで何度もとり上げられていますからね。小説において日本語訳、あるいはそれを基にした創作を発表した作家も数限りなくいます。えしぇ蔵も作家を変えて何度も読みましたが、断然一番面白いのは吉川英治でした。文庫で全8巻と結構長いのにあっという間に読み終えて、あまりに面白かったので2回読んでしまいました。登場人物が多くいろんなドラマが絡みあう長い長いストーリーを面白く読ませるのは作家の腕以外のなにものでもありません。吉川英治の場合は無駄を省いて読みやすくしてあるので読む側をぐっとひきつけるのではないかと思います。水滸伝や西遊記でもそうですが原書の直訳はかなり読むのに苦労します。一度原書の直訳をぱらぱらっと見てみるといかに吉川英治が読みやすくアレンジしてくれているかがよくわかります。そうかといって勝手にエピソードを加えたりして独自の三国志にしているわけではありません。あくまで原書に忠実に、かつ面白く書いています。えしぇ蔵思うに三国志は単なる歴史娯楽小説ではありません。三国時代の中国大陸を舞台にしてはいますが、そこで描かれているのは結局は様々な人間の生き様であり、人生の教訓であると思います。玄徳、関羽、張飛、趙雲、曹操、孫権、孔明、呂布、陸遜、・・・英雄豪傑たちはそれぞれが持つ信条に従って一時代を駆け抜けます。その姿の中に何かを見つけて欲しい、何かを感じて欲しいと言っているような気がするのはえしぇ蔵だけでしょうか?これだけで十分に一冊の人生指南本になると思うんですけどいかがでしょう?

テーマ:感想 - ジャンル:小説・文学

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