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福岡ESEグルメのえしぇ蔵による、日本文学の書評ブログ・・・もどきの読書感想文ブログです。

江戸川乱歩 「黄金仮面」

江戸川乱歩の代表作的な位置付けにある作品です。何度かドラマ化されたのでご存知の方も多いでしょう。この作品は江戸川乱歩の推理小説の形式を象徴していると言えると思います。江戸川乱歩の作品の場合、例えばアガサ・クリスティやエラリー・クィーン、ヴァン・ダインなどの作品のように、読者が途中で手を止めて、「どういうトリックなんだろう?犯人は誰だろう?」と真剣に考えるタイプのものではありません。それよりも冒険的な要素がメインになるいわばモーリス・ルブランの「ルパン」的なタイプのものです。場面は目まぐるしく変わり、ストーリーはアップテンポに展開していきます。読者を退屈させず、一気に読ませる面白さを最も重要な要素としています。その反面、荒唐無稽なトリックが見られたり、犯人が途中でわかってしまうというような粗い部分はありますが、本来がエンターテイメント性を追求しているわけですから、深く考えずに楽しめばいいと思います。また、それこそが江戸川乱歩の作品の魅力の一つだと思います。この作品も娯楽性がメインなので犯人を言ってしまいますが、なんとアルセーヌ・ルパンなんですよね。もうそこから大胆な設定ですよね。ルパンを追う主人公はご存知明智小五郎です。この2人の対決をが見ものです。相手の裏をかく知恵比べが本当に面白いです。(ちなみにルパンに魅せられて、その相棒になってしまうお金持ちの令嬢の名前が不二子といいます。もしかしてルパン3世に登場する不二子の名前はここからとられたのでは?と勝手に推測しています。)さて、日本の名探偵とフランスの怪盗の対決はどちらが勝利するのでしょうか?読み始めたら止まりませんので、ゆっくり時間のある時にどうぞ。

テーマ:感想 - ジャンル:小説・文学

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