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福岡ESEグルメのえしぇ蔵による、日本文学の書評ブログ・・・もどきの読書感想文ブログです。

横溝正史 「獄門島」

推理小説好きな方は必ず、そうでない人も一度は経験したことがあると思うのが、トリックにがっかりすることです。推理小説というのはいろんな手がかりを提供する段階において不可能と思われる状況を作っておいて、さて、どうすればこれが可能になるのか?と読者に考えさせます。その考えることが楽しいわけで、自分なりの答えを用意した段階で最後の種明かしを読んで、そこで、やっぱりそうだった!とか、なるほどその手があったか!と思えてまた楽しいわけです。ところが非常に多くの作品で、え?そういうトリック?そんなの不可能じゃないの?そんなのあまりにバカげてない?と、種明かしにがっかりすることがあります。現代には山ほど推理小説が世に出回っていますから、時代を経るごとにがっかりさせられない作品に出会う確率がどんどん減っていくのは避けられないことです。中にはトリックではなく雰囲気が好きだからとか、単純に作家が好きだからという理由で選ぶ人もいますのでそういう人は問題ないと思いますが、トリックで唸りたいと思う人は是非、この作品のような傑作をお勧めします。なるほど!その方法なら可能だ!と誰しも納得されると思います。作品の最初から注意してじっくり読めば、確かに答えに行きつけるようになっていますのでフェアに勝負しています。映画やドラマで何度も映像化されているのでトリックをご存知の人も多いと思いますが、まだ見たことない人は是非本から先に入って下さい。クリスティやカーやクイーンなどの海外の古典に全くひけをとらない傑作だと思います。個人的には横溝正史の作品の中でもベスト5に入ると思っています。是非この謎解きにチャレンジしてみて下さい。

テーマ:感想 - ジャンル:小説・文学

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