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福岡ESEグルメのえしぇ蔵による、日本文学の書評ブログ・・・もどきの読書感想文ブログです。

山岡荘八 「徳川家康」

この作品を初めて見たのは学生の頃に親戚の家に遊びに行った時でした。本棚に同じ装丁の文庫本がずらりと並んだ姿は圧巻で、書く方はもちろんすごいが読む方もすごいなと驚いたのを覚えています。この作品、講談社の山岡荘八歴史文庫で全26巻です。しかも1冊の量も400~500ページとかなりの厚さです。原稿用紙にしてなんと17,400枚。世界最長の歴史小説と言われています。本棚に並べば壮観です。自分にはこんな長いものはとても読めないと思っていましたが、歴史小説でしかも戦国時代をテーマにしていると読めていくものです。しかも山岡荘八の腕にかかれば徳川家康の全生涯がよりドラマティックに描かれており、読みだすと止まらなくなるほどです。歴史小説が好きな人の多くは戦国時代か明治維新の頃が特に面白いと言います。つまり世の中が混乱していた時代ですね。戦国時代は応仁の乱をその始まりとすれば、江戸幕府の成立で平和がもたらされるまで136年も続きました。その間ずっと日本中で戦に次ぐ戦です。各地で力を持った武将が覇を競い、徐々により強大な力のもとに収束されていきます。いわばその最後の勝者が徳川家康です。その75年の生涯をたどっていくことが、戦国時代の半分以上をたどることになるので、この作品によって戦国時代の主な流れを知ることもできます。優れた武将は何人もいたのに、なぜ徳川家康が最後の勝者になったのか?山岡荘八の描く人物像にその答えがあるように思います。よく経営者にも読まれている作品ですが、人の上に立つことにおける様々なヒントも含まれています。面白いだけでなく得るものも非常に多いので是非多くの人に読んで頂きたいと思います。

テーマ:読書感想文 - ジャンル:小説・文学

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