蔵書

福岡ESEグルメのえしぇ蔵による、日本文学の書評ブログ・・・もどきの読書感想文ブログです。

塩野七生 「ローマ人の物語」

この作品はえしぇ蔵がイタリアという国の魅力に目覚める最初のきっかけを作ってくれました。だから非常に恩を感じている作品です。紀元前のローマ建国からその崩壊とその後の世界の様子まで、1000年以上におよぶ歴史を順を追って細かくそして面白く述べられた塩野七生の渾身の力作です。単行本で15巻、文庫本で43巻にも及ぶ長さで、単行本は1992年から1年に1冊ずつ刊行され、最後の巻の刊行まで実に15年も要しています。(文庫本の背表紙は紫色なので、おそらく本屋さんで紫色に染まる一角が目に留まったことがある人は多いことでしょう)1年に1冊ですからいかに細かく調べられ、そして丁寧に書かれたかがわかります。その賞賛すべき仕事の量と質には本当に圧倒されます。ローマ帝国はどんな国だったのか?なぜ1000年近くも栄えることができたのか?なぜヨーロッパのほぼ全土、そして中東、アフリカまでをも含む広大な地域を治めることができたのか?そのなぞがこの作品で全てわかります。そしておそらく多くの人がこんな素晴らしい国がかつて存在したことへの驚きと憧憬を感じることでしょう。中でも魅了されるのはユリウス・カエサルの生涯です。ローマ帝国の基礎を築いた人で、そしてヨーロッパを作った人でもあります。人間の全ての歴史において最も優れた指導者だったと言えるのではないでしょうか?そしてカエサルの後には個性豊かな皇帝が次々に登場します。人物や事件だけではなく当時の政治のシステム、インフラの整備、庶民の生活なども細かく述べられています。どの時代も興味深く読めます。皆さんも是非この大作にチャレンジして、かつて存在した素晴らしい国に思いを馳せてみて下さい。

テーマ:感想 - ジャンル:小説・文学

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