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福岡ESEグルメのえしぇ蔵による、日本文学の書評ブログ・・・もどきの読書感想文ブログです。

宮尾登美子 「花の着物」

外国の女性が日本の女性を羨ましいと思うことがあるとすれば、それは黒く美しい髪を持っていることと、日本の美を象徴する着物を民族衣装として持っていることではないでしょうか?この着物という日本の民族衣装はおそらくその美しさにおいては世界でも稀なのではないでしょうか?今でこそ若い日本の女性は成人式か結婚式くらいにしか着物を着ませんけど、かつては生活の一部であり、女性にとってはそれぞれに思い入れのある非常に重要な存在でした。女流作家はこの着物をテーマにした作品をよく書きます。やはりそれだけ着物に対する強い思いがあるのでしょうね。宮尾登美子の場合はこの作品にそれが強く反映されています。花の柄の着物をいくつかピックアップして、その思い出などを綴った随筆集です。一つの章に一つの花柄という形で、菊、梅、藤、薔薇、椿、紫陽花、朝顔……などが登場します。楽しい思い出のある柄もあれば、見るだけで涙が出てくる悲しい思い出のある柄もあったりと、それぞれ単なる随筆を越えた心に残るエピソードが含まれており、実に感動的です。花の着物を着るということは季節を着るということであり、また思い入れのある着物を着るということは思い出を着る、人生を着るということになると思います。そういう着物の魅力を教えてくれる作品でもあります。これは是非若い女性の方に読んでいただきたいですね。そして着物に興味を持ってもらいたいです。私たちの国の民族衣装ですからね。

テーマ:感想 - ジャンル:小説・文学

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