蔵書

福岡ESEグルメのえしぇ蔵による、日本文学の書評ブログ・・・もどきの読書感想文ブログです。

泉鏡花 「高野聖」

えしぇ蔵の個人的見解としては、泉鏡花という人の存在があったからこそ日本の文学の可能性がそれ以前よりも広くなったのではないかと思います。この人の作品の特徴はなんといっても怪奇趣味ですね。それと独特の雰囲気を伴ったロマンチシズムです。独特の雰囲気というのは端的に言うと幻想的な世界とでも表現すべきでしょうか。なんともうまく言い表せない摩訶不思議な世界が展開されています。そういった作品全体の雰囲気にしろ、読み手を退屈させない意外な展開を見せるストーリーにしろ、実にオリジナリティにあふれており、それまでの日本の文学を大きく揺さぶったことは事実だと思います。そして後世の作家たちに新しい文学の可能性を示して、日本文学の発展に大きく寄与したと言ってもいいと思います。実際に彼を師と仰いだ人達の中には後の大物が目白押しです。その辺の経緯を知った上でこの人の作品を読むと、偉大なる人物の仕事に触れているという実感がわいてまた感激するものがあります。この「高野聖」は彼を人気作家にし、文壇における地位を確実なものとした作品です。そしていわゆる幻想的怪奇趣味的ロマンチシズムを持った泉鏡花ワールドを象徴するものです。峠をゆく旅の僧侶が、山中に見つけた一軒家に一夜の宿を乞います。そこには妖艶で美しい女性がいました。その女性実は下心ある男性を畜生に変えてしまうという恐ろしい妖怪で、それまでに何人もの男が餌食になっていました。果たして旅の僧侶は無事に朝を迎えることができるのでしょうか・・・?雰囲気とストーリーは読者を強烈に惹きつけます。あなたも泉鏡花ワールドに是非浸ってみて下さい。

テーマ:感想 - ジャンル:小説・文学

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