蔵書

福岡ESEグルメのえしぇ蔵による、日本文学の書評ブログ・・・もどきの読書感想文ブログです。

宮沢賢治 「十力の金剛石」

サラリーマンだった若かりし頃に社内報の中で書評を担当していたことがありました。毎月自分の好みで作品を選んで紹介していましたが、宮沢賢治の「十力の金剛石」もそこで取り上げました。この作品は面白い上に教訓も深く、えしぇ蔵としては宮沢賢治の作品の中でも上位に置きたいところなんですが、なぜかあまり脚光を浴びることがありません。「銀河鉄道の夜」「風の又三郎」「セロ弾きのゴーシュ」「注文の多い料理店」などなど、並居る名作の影に隠れているような感じです。もっとメジャーになって欲しいという思いが当時この作品を取り上げた理由の一つです。まずタイトルの意味がわかりにくいかと思うので解説を。金剛石というのはダイヤモンドのことです。十力というのは仏教用語からとっていると思われますが、まぁ簡単に言うといろいろな力があるという意味でしょうか。ただここでは直訳してもあまり的を得ていないと思われますので、ざっくりと”大変優れた宝石”というふうに解釈していいかと思います。ストーリーを少しだけご紹介。何不自由なく暮らすある国の王子様が、ある日家来でもあり友だちでもある大臣の息子と宝石の話をしていました。(作品の中に様々な鉱石の名前が出てきます。宮沢賢治は鉱石の収集が趣味だったのでその分野に関してかなり広い知識を持っていました。その片鱗が読みながら少しうかがえます。)王子様は高価な宝石をたくさん持っていましたが、もっとすごいのが欲しいと思っていました。すると、王子様でも見たことがない素晴しい宝石があると大臣の息子が言うので、二人はそれを探しに出かけることになりました。そしてついにその宝石を見つけた時、王子様は大変感動します。さて、お金で買えるものなら何でも手に入る王子様を感動させた宝石とは一体どんなものだったのでしょうか?感動と教訓を含んだ楽しいファンタジーです。年齢を問わず是非読んで頂きたい作品です。特に小さいお子さんに読んであげるには最適だと思います。

テーマ:感想 - ジャンル:小説・文学

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