蔵書

福岡ESEグルメのえしぇ蔵による、日本文学の書評ブログ・・・もどきの読書感想文ブログです。

夏目漱石 「こころ」

有名ですから紹介の必要はないかもしれませんが、この作品にはえしぇ蔵個人的に非常に思い入れがありますので力を入れて紹介させて頂きます。夏目漱石は明治天皇の崩御の際に乃木大将が殉死した事件に強く影響を受けてこの作品の執筆を思い立ったそうです。岩波書店から出版されましたが、なんと岩波書店にとっては最初の出版物でした。確固とした文学精神を持つ伝統ある岩波書店の第1号の出版物として申し分ないですね。ストーリーは実にシンプルです。主人公には親友がいました。彼はある女性を好きになり、その想いを伝えることができず煩悶しています。そのことを相談される主人公ですが、実はその女性と主人公はお互いを想い合っている状態でした。つまり主人公は友情をとるか、愛情をとるかの決断に迫られるわけです。明治の日本人が持っていた強い倫理観と、人間誰しも心の底に有しているエゴイズムとが戦います。悩んだあげく主人公は一つの決断に達しますが、その結果悲劇が起きます。えしぇ蔵はこの作品を中学生の頃に読みましたが、その時のショックは忘れられません。そのショックというのは2通りありまして、一つは劇的なクライマックスです。え!?そーなると!?というショック。もう一つはそれまで文学小説に興味がなかったえしぇ蔵に、文学小説の面白さを教えてくれたという意味のショックです。この作品との出会いがきっかけで、えしぇ蔵は広大で深遠な文学の世界にはまっていきます。一つの生きがいを得たとも言えると思います。読むことも書くことも、そしてこうやって名作を紹介することも、すべてはこの作品から始まりました。まさにえしぇ蔵にとっては恩人のような作品です。皆さんにも是非えしぇ蔵の人生を変えた作品を読んで頂きたいです。

テーマ:感想 - ジャンル:小説・文学

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