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福岡ESEグルメのえしぇ蔵による、日本文学の書評ブログ・・・もどきの読書感想文ブログです。

池波正太郎 「剣客商売」

小難しい本や内容が重い本を読んだ後は、読みやすくて面白くて胸がすっとなる本を読みたくなりませんか?そういう時に一番のオススメは池波正太郎ですね。年齢、性別、時代を問わず多くの支持を集める池波正太郎の作品の魅力はいくつかあります。まずストーリーが明快でわかりやすいこと、無駄な描写が一切なく物語の展開が早いこと、登場人物のキャラクターが明確で人物像をつかみやすいこと、勧善懲悪でスッキリとした終わり方をすること、時代考証が細かいこと、文章が読みやすいことが上げられると思います(もう一つ上げるなら食事の場面がおいしそうなこと)。そんな池波作品の中でも個人的に特にオススメなのがこの作品です。舞台は第9代将軍徳川家治の頃の江戸で、誰にも負けない剣の腕とユーモラスな人間性を合わせ持つ秋山小兵衛という剣客が、悪党をバッサバッサと斬って様々な事件を解決していくという内容ですが、読後感はまさに爽快そのものです。面白くてやめられません。父親に負けない腕前の息子の大治郎や、40歳も年下の嫁のおはる、かっこいい女剣士の三冬、三冬の父親の田沼意次、御用聞きの弥七、その手下の徳次郎、手裏剣使いの秀などなど、小兵衛のまわりに魅力的なキャラクターがたくさん登場してストーリーを盛り上げます。作品の進行に伴い何年もの時間が経過しますが、その間に登場人物の内面的な成長も見ることができます。新潮文庫で全20巻ですが1冊は読本、1冊は料理本なので実質18巻です。そんなにたくさん読めないと思いますか?それなら1巻目だけ読んで下さい。それだけで池波ワールドに捕まってしまうのは間違いありません。18巻あっという間ですよ。

テーマ:感想 - ジャンル:小説・文学

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