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福岡ESEグルメのえしぇ蔵による、日本文学の書評ブログ・・・もどきの読書感想文ブログです。

小泉八雲 「耳無芳一の話」

小泉八雲という人は恐らく現代の多くの日本人の想像を上回るほどのすごい人だったのではないかと個人的には思っています。だってもともとはギリシャの人ですからね。それが日本で文学者として歴史に名を残すほどの人になるわけですが、実はそれ以前にもフランス、イギリス、アメリカなどで様々な経験をしており、日本に来たのは実は最後の冒険なんです。彼は日本において英語教師として活躍を始めますが、最終的には東京帝国大学文科の英語教師にまでなります。しかも周囲の評価も非常に高く、辞める時は多くの人に惜しまれたそうです。日本の歴史、伝統、文学を研究し、日本という国を深く愛した人でした。死後はなんと従四位という官位まで贈られています。全くすごいとしか言いようがありません。そんな彼が残したこの作品は恐らく日本人では知らない人はいないのでは?と思われるほど有名です。子どもの頃に読んだという人が多いのではないでしょうか?彼は民間伝承の日本の古い物語を研究していましたが、この話は彼の奥さん(小泉節子)が話して聞かせ、それを作品にしたとのことです。目の見えない琵琶法師が平家の怨霊の前で平家物語を奏でるという話で、今読んでも背筋がぞくっとします。子ども向けの昔話の定番になりましたが、原作だとさらに恐怖感があおられますよ。この作品は彼の日本研究の成果の一つでもあります。是非今一度原作で読み直してみて下さい。

テーマ:感想 - ジャンル:小説・文学

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