蔵書

福岡ESEグルメのえしぇ蔵による、日本文学の書評ブログ・・・もどきの読書感想文ブログです。

大仏次郎 「地霊」

まず名前ですが、「だいぶつじろう」でも「おおふつじろう」でもありません。「おさらぎじろう」と読みます。この人は誰でも知っているある有名な作品の作者です。わかります?あの永遠のヒーロー「鞍馬天狗」の作者なのです。これって意外と知られてないんですよね。作者の名前よりも作品の主人公の名前のほうが有名になるのはよくある話ですが、この人の名前は是非覚えて頂きたいです。小説には大きく分けて文学小説と大衆小説があります。ではその二つはどう違うのでしょうか?簡単に言えばストーリーよりも芸術性を追いかけるのが文学小説で、ストーリー重視なのが大衆小説ということになるとは思いますが、世の中にはその二つの要素をあわせ持つ優れた作品がたくさんあります。まさに大仏次郎の作品がそれにあたります。芸術的であり、かつ非常に面白い作品が多いです。ではどれから読むのがいいでしょう?まずはこの作品をお試し下さい。あんまり面白いのでえしぇ蔵は家でのデスクワークそっちのけで夢中になって読みました。舞台は革命前の帝政ロシアです。共産主義社会を目指す人々の活動を秘密警察が取り締まるという戦いが続く中で、主人公は警察の人間でありながら、共産党の熱心な活動家として潜り込み、スパイ活動をします。彼の党での活動は非常に目覚しく、誰もが一目置く存在となって徐々に大物になっていきます。誰も彼がスパイなどと夢にも思いませんでした。彼の作り上げた虚構は完璧に見えましたがほんのわずかな隙があり、スパイの容疑をかけられます。さぁ、彼はどうなるのか?ハラハラドキドキ!スパイものって興奮しますよね。面白さは保証します。これぞ芸術的大衆小説です。

テーマ:感想 - ジャンル:小説・文学

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