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<title>蔵書</title>
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<description>福岡ESEグルメのえしぇ蔵による、日本文学の書評ブログ・・・もどきの読書感想文ブログです。</description>
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<title>池波正太郎　「真田太平記」</title>
<description> 池波正太郎の作品の特徴はなんといっても「文句なしに面白い」ということです。エンターテイメント性が豊かで、読み手の心理を完全にとらえて喜ばせたり、悲しませたり、ハラハラさせたり、爽快にさせたりします。彼の手のひらの上でコロコロと転がされているかのようです。どういう展開なら読み手が楽しめるのか、どういう筋書きなら喜んでもらえるのか？そのへんの奥義を知り尽くした上で余裕をもって書いているという印象を受け
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<![CDATA[ 池波正太郎の作品の特徴はなんといっても「文句なしに面白い」ということです。エンターテイメント性が豊かで、読み手の心理を完全にとらえて喜ばせたり、悲しませたり、ハラハラさせたり、爽快にさせたりします。彼の手のひらの上でコロコロと転がされているかのようです。どういう展開なら読み手が楽しめるのか、どういう筋書きなら喜んでもらえるのか？そのへんの奥義を知り尽くした上で余裕をもって書いているという印象を受けます。揺らぎのない大きな力を感じます。一体どんな経験が彼をそこまでにしたのでしょうか？若い頃から歌舞伎や演劇が好きだったことが高じて、彼は劇作家として歩み始めます。その後、師匠である長谷川伸のすすめもあって小説へと移行していくわけですが、彼の劇作家としての経験が、「面白いものを書く」ということの奥義を体得させたのではないかと思います。お客さんを喜ばせるというのが、読者を喜ばせるということに変わっていったのではないかと勝手に推測しています。そんな彼の作品の魅力を楽しむにはあまりに多くの作品があってどれを紹介していいか迷いますが、是非これだけは外して欲しくないと思うのがこの「真田太平記」です。新潮社から出ているのは全12巻でちょっと長いですが、それを全く感じさせないほど夢中になれるのは間違いありません。大きな権力に屈しない小さな真田家の男たちの生き様は痛快そのものです。これを読めばきっとあなたも真田家のファンになります。「文句なしに面白い」池波正太郎の世界をとくとお楽しみ下さい。<br /> ]]>
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<dc:subject>池波正太郎</dc:subject>
<dc:date>2009-11-18T21:58:10+09:00</dc:date>
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<title>司馬遼太郎　「梟の城」</title>
<description> ある知り合いに「司馬遼太郎の『梟の城』はかなり面白いよ」と勧められて読んだのはいつだったでしょうか？確か大学卒業して社会人になる頃だったでしょうか？それが司馬遼太郎の作品との初めての出会いでした。この「梟の城」にはすっかりはまりまして、それからしばらくは怒涛のごとく司馬遼太郎作品を買って読みまくりました。今では本棚を2列くらい占領しています。全作品の8割くらいは読んだと思います。えしぇ蔵のようなケー
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<![CDATA[ ある知り合いに「司馬遼太郎の『梟の城』はかなり面白いよ」と勧められて読んだのはいつだったでしょうか？確か大学卒業して社会人になる頃だったでしょうか？それが司馬遼太郎の作品との初めての出会いでした。この「梟の城」にはすっかりはまりまして、それからしばらくは怒涛のごとく司馬遼太郎作品を買って読みまくりました。今では本棚を2列くらい占領しています。全作品の8割くらいは読んだと思います。えしぇ蔵のようなケースは珍しいのかと思いきや、結構同じように司馬遼太郎にはまって集めまくるという人は多いようです。それだけ彼の作品は人を惹きつけるということでしょうね。この「梟の城」は映画化もされましたが、できれば映像化されたものを見るより原作を読んで欲しいです。そしてあなたなりの司馬遼太郎ワールドを頭に思い描いて、楽しんで頂きたいと思います。主人公の忍者は秀吉の首をとるために城へ侵入します。そしていざ秀吉の枕元に来て暗殺が完了するその刹那に彼は意外な行動をとります。その意外な行動とは？あなたはいつのまにか戦国の世にいて主人公と一緒に胸のすくような冒険をしていますよ。とにかく文句なしの面白さです。1960年に第42回直木賞を受賞した作品で、彼の名を広めた出世作です。この1冊を読めば必ず次の「司馬遼太郎」が読みたくなって、そうして連鎖反応で本棚はいつのまにか「司馬遼太郎」で埋まってる・・・あなたもきっとそうなります。 ]]>
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<dc:subject>司馬遼太郎</dc:subject>
<dc:date>2009-11-11T21:22:02+09:00</dc:date>
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<title>小泉八雲　「耳無芳一の話」</title>
<description> 小泉八雲という人は恐らく現代の多くの日本人の想像を上回るほどのすごい人だったのではないかと個人的には思っています。だってもともとはギリシャの人ですからね。それが日本で文学者として歴史に名を残すほどの人になるわけですが、実はそれ以前にもフランス、イギリス、アメリカなどで様々な経験をしており、日本に来たのは実は最後の冒険なんです。彼は日本において英語教師として活躍を始めますが、最終的には東京帝国大学文
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<![CDATA[ 小泉八雲という人は恐らく現代の多くの日本人の想像を上回るほどのすごい人だったのではないかと個人的には思っています。だってもともとはギリシャの人ですからね。それが日本で文学者として歴史に名を残すほどの人になるわけですが、実はそれ以前にもフランス、イギリス、アメリカなどで様々な経験をしており、日本に来たのは実は最後の冒険なんです。彼は日本において英語教師として活躍を始めますが、最終的には東京帝国大学文科の英語教師にまでなります。しかも周囲の評価も非常に高く、辞める時は多くの人に惜しまれたそうです。日本の歴史、伝統、文学を研究し、日本という国を深く愛した人でした。死後はなんと従四位という官位まで贈られています。全くすごいとしか言いようがありません。そんな彼が残したこの作品は恐らく日本人では知らない人はいないのでは？と思われるほど有名です。子どもの頃に読んだという人が多いのではないでしょうか？彼は民間伝承の日本の古い物語を研究していましたが、この話は彼の奥さん（小泉節子）が話して聞かせ、それを作品にしたとのことです。目の見えない琵琶法師が平家の怨霊の前で平家物語を奏でるという話で、今読んでも背筋がぞくっとします。子ども向けの昔話の定番になりましたが、原作だとさらに恐怖感があおられますよ。この作品は彼の日本研究の成果の一つでもあります。是非今一度原作で読み直してみて下さい。 ]]>
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<dc:subject>小泉八雲</dc:subject>
<dc:date>2009-11-04T22:21:08+09:00</dc:date>
<dc:creator>esezo</dc:creator>
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<title>森鴎外　「舞姫」</title>
<description> 森鴎外の人生をたどるたびにいつも思うのは、世の中にこんなに才能と環境に恵まれた人が他にいただろうか？ということです。人並み優れた才能があっても貧乏で短命であったり、裕福だけど才能は乏しいというのはよくあるパターンですが、この人はその両方を兼ね備えており、まさに全てを有する人でした。津和野藩の御典医の家に生まれており、人生の初っ端から恵まれた環境にいました。そして人並み優れた頭脳は幼い頃から評判だっ
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<![CDATA[ 森鴎外の人生をたどるたびにいつも思うのは、世の中にこんなに才能と環境に恵まれた人が他にいただろうか？ということです。人並み優れた才能があっても貧乏で短命であったり、裕福だけど才能は乏しいというのはよくあるパターンですが、この人はその両方を兼ね備えており、まさに全てを有する人でした。津和野藩の御典医の家に生まれており、人生の初っ端から恵まれた環境にいました。そして人並み優れた頭脳は幼い頃から評判だったようです。第一大学区医学校（現東京大学医学部）の予科に年齢をごまかして入り、その後は陸軍の軍医になります。スーパーエリートの道まっしぐらです。才能・地位・財産・家柄・・・なんともうらやましい人生です。この頃までは全ては順風に思えたことでしょう。ところが彼にも大きな精神的試練が待っていたわけです。彼は軍の命令でドイツへと留学しますが、そこで運命の人に出会います。それがこの小説のモデルになった女性です。二人は恋に落ち、やがて彼の帰国により悲しい別離を経験します。その体験をもとに書かれた作品がこの「舞姫」です。きっと彼にとっては初めての大きな試練だったのではないでしょうか？その女性は彼の後を追ってドイツからはるばる日本まで来て約1ヶ月ほど滞在したということですから、いかに熱烈な愛情が二人の間にあったかがわかります。実体験を元にしているからか、非常にせつない想いが文章から伝わってきます。この作品を読んで、若き日の森鴎外のやるせない想いを感じてみて下さい。 ]]>
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<dc:subject>森鴎外</dc:subject>
<dc:date>2009-10-28T21:48:18+09:00</dc:date>
<dc:creator>esezo</dc:creator>
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<title>岡本かの子　「老妓抄」</title>
<description> ご存知でしょうか？岡本かの子。あの天才画家岡本太郎のお母さんです。どうも芸術の分野においては才能の遺伝というのは有り得るのではないかとよく思います。幸田露伴の血筋は4代にわたって文学に携わってますからね。親子で有名な作家というパターンは非常にたくさんあります。岡本かの子の場合は子どもは画家ですけど、兄も文学に関係しておりもともと兄の交友関係から谷崎潤一郎らの文人たちとの交流が始まり、徐々に文学の世
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<![CDATA[ ご存知でしょうか？岡本かの子。あの天才画家岡本太郎のお母さんです。どうも芸術の分野においては才能の遺伝というのは有り得るのではないかとよく思います。幸田露伴の血筋は4代にわたって文学に携わってますからね。親子で有名な作家というパターンは非常にたくさんあります。岡本かの子の場合は子どもは画家ですけど、兄も文学に関係しておりもともと兄の交友関係から谷崎潤一郎らの文人たちとの交流が始まり、徐々に文学の世界に足を踏み入れていくきっかけとなりました。そんな彼女の残した作品はどれも甲乙つけ難い傑作ばかりです。彼女の作品ならどれもハズレなしと断言してもいいほどです。その中でもこの「老妓抄」は抜群の出来で、非常に高い評価を得ています。「文学史上、一二を争う短編小説の傑作」とまで言われています。川端康成も絶賛しています。少しでも彼女の文章を読めばわかりますが、その計り知れない才能が文面からにじみ出てくるようで、まさに圧倒される印象を受けます。彼女はそんな自分の非凡さを自覚しており、多少ナルシスト的な面もありましてそれを快く思わない人もあったりするので、彼女の才能の評価が正当になされているかは少し疑問です。本来ならもっともっと絶賛されるべきではないかと個人的には思っています。老いた芸者が若い男のパトロンになって経済的な援助をしてあげるにも関らず、男は期待に背くことばかりする・・・というストーリーで、この二人の関係は一体何なの？どうなるの？と思わせる微妙な綾がなんとも深いものを感じさせます。多くの人をうならせた傑作ですので是非、ご一読を。 ]]>
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<dc:subject>岡本かの子</dc:subject>
<dc:date>2009-10-21T21:52:27+09:00</dc:date>
<dc:creator>esezo</dc:creator>
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